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機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (14)

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (14) 人気ランキング : 35位
定価 : \588
販売元 : 角川書店
発売日 : 2006/12/22
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : \588

リュウ・ホセイはただよい、そしておもうのである。

話としては、ルウム戦役の顛末です。そこにはシャーや三連星の戦果、マ・クベの登場、レビル将軍の脱出等の内容が含まれます。第9巻以降の「ガンダム・サイドストーリー」をつうじ本編のサブ・キャラクターたちには新鮮で精彩ある人物造型が加えられてきましたが、この巻ではさらにジオンVS連邦という対立構造の下にあるもう一つの捩じれかけた人物構図が透けて見えてきます。
それと、この巻でリュウ・ホセイが戦闘に参加している様子が描かれています。
本編において彼はすでに戦死していますが、この巻でも彼には戦争の悲哀を演じる役がふられています。
リュウは、本編の当初よりホワイトベースに乗り込んでいる少年兵の中で例外的に戦死する人物ですが、生き残る者達がこの第14巻で見せる稚い姿と対照される彼の青年的な像を見るにつけ、彼もこの物語で描かれる業を重く背負った戦士なのだという印象を強く受けます。

鼻に付くセリフが無ければ◎

この巻に限ったことではないけれど、やたらアダムがどうたらキリストがどうたらといった作者の自己マン丸出しのセリフが多くて痛々しいです。こんなオタク漫画でそんなセリフを読んでも恥ずかしくなるだけですよ。

モビルスーツの恐怖

ルウム戦役も終わりになります。
アニメでは書かれなかった内容ですが、大きいそしてノロイ戦艦からすれば
モビルスーツがいかに高速で脅威的だったかがよく分かります。

そして休戦条約の締結に至らなかったのかも書かれています。
今読むと、「う?む、なるほど」と思う内容です。

皆さん、はっちゃけてるなぁ…

ルウム戦役が本巻で終結、最後にまだ戦火に巻き込まれていないアムロ達も登場し
この過去編もいよいよ終わりが近づいた事を感じさせます。
本編以前の戦いというのは人伝や記録によって語られる事が多く
(SW旧作時代から見た新作など)伝説的なイメージがあるのですが蓋を開けてみれば…、
どのキャラも想像以上に個性的でシリアスなストーリーの中にどこか微笑ましさを感じます。

特にシャア、後のシロッコばりの腹黒さ全開でやりたい放題ですね…。
レビル救出部隊の艦の艦橋に乗り込んでの大暴れっぷり。クワトロ時代に回想したら
「あんな無茶をするとは、私も若かったのだな」とか言いそうです。
ザビ家の思い通りにさせないためにレビルを見逃したのは彼にとって良かったのか悪かったのか。

よく出来てます。

漫画としては、確かによくできてます。劇的な展開だし、人物造型もそれなりによく書けています。前の巻を読んでから、この巻が出るのを心待ちにしていましたが、期待を裏切らぬ出来でした。コアなガンダムファンではない私でも興奮させられました。しかし、皆さん感動しているようなので、ちょっと違和感を感じた点を挙げて見ます。まず、シャアザクの「3倍速」の速さ。大体零戦の撃墜王でも他のパイロットより巡航速度で3倍の速さを出すと言うことはないでしょう。これはジェット戦闘機でも他の乗り物でも同じはずです。宇宙空間とははてさて不思議なことが起こるものです。次に、ルウムの掃討戦で、ガルマが上半身を乗り物から出して軍を指揮していますが、こんなことをすればすぐに狙撃されるでしょう。今のイラク戦でもこんなことしてませんよね。相手に狙撃手がたまたまいなかったようで本当に幸運でしたね。ほかにもいろいろおかしな点はありますが、まあ、漫画だからいいでしょう。



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